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Mon Cabaret 〜記憶の航跡〜
Vocal:上山美恵子  Piano:金益 研二  bandoneon:田邊 義博
ギリシャ神話でアルゴノオトは
金羊毛を求めて大航海へと出航しました。
このような「大きな物語」をだれもが夢見ない21世紀に
出演者はそれぞれパリ、ブエノスアイレスと旅し、
音楽と人々の「記憶の航跡」を辿りながら東京へ帰ってきました。
近現代の時間、空間、思考の距離感を
手触りのある言葉と音で伝えたい、
企画グループ「アルゴノオト」の思いです。
鎌田直純
声楽家。和歌山大学教授、国立音楽大学、相愛大学、カリタス女子短期大学講師。1982から1992までパリ在住、演奏活動をする。 帰国後は近代フランス歌曲を中心に演奏、研究している。二期会、東京室内歌劇場、日本フォーレ協会会員。
稲葉延子
カリタス女子短期大学言語文化学科教授。専門はフランス文学。 シモーヌ・ヴェイユ研究のほかに、関心領域はヴェネッチア共和国やパリのパサージュ論、 またジャンヌ・ダルクにも興味の範囲を広げている。2005年パリ・ヴェネチア・プラハを旅する。
クロード・ダルヴィ
在パリ。舞台演出家、女優。ガルシア・ロルカ、エルザ・トリオレ、シモーヌ・ヴェイユなどの 詩人や思想家の生涯と作品のモンタージュを舞台で上演。 主要作品「Simone WEIL 1909~1943」では、フランス、イギリス、ベルギー等、300回以上の公演を成功させ、 日本公演1992年(於:渋谷ジァン・ジァン)に至る。 現在、シドニー=ガブリエル・コレットやシルヴィ・ヴェイユの作品を演出する一方で、パリのユシェット座では、 スミス夫人役を20年以上好演している。
― クロード・ダルヴィ氏 ―
1992年の来日公演の際に私は才能ある日本人と知りあいましたが、 2005年にはパリで、歌い手の上山美恵子さんと出会うことができました。 上山さんは、人を魅了するすばらしい声に恵まれたクラシックの歌手ですが、 クラッシックに留まらず幅広いレパートリーに、その才能を開花させ、 歌い手という仕事に愛情をもつ一人の芸術家です。美恵子さんの表現力の豊かさを軸に、 言葉と音を融合させて(モンキャバレmon cabaret)という空間を構築し、 皆さまをそこに招待する仕事を、企画集団アルゴノオトの仲間とともに、 演出家として関われたことをこの上なく嬉しく、また光栄に感じております。
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