宮古市支援  学校慰問コンサート報告書         

    メンバー 声楽家:上山美恵子  ピアニスト:須江太郎              

演奏、指導 補佐・マネージメント:馬渕香保里        

補佐:熊谷 麗子(元宮古北高校校長夫人)                               

                                    レポート文責:馬渕香保里

@鍬ヶ崎小学校

<校長先生のお話> 

「震災時刻は下校時刻辺りでしたが、あと五分下校するのが早かったら児童たちは助かりませんでした。体育館も浸水しましたが、何とか児童は無事でした。ただ、児童の親御さんの仕事は大半が漁業のため、仕事を無くすなど被災による二次被害があります。でも寄付をして下さる方々が沢山いて、コンビニでカップラーメンがなくなっていた頃に、校長室では売るほど カップラーメンがありました。また、大量の本も寄付で頂きました。」

校長先生から背中に「絆」という文字を背負ったお地蔵様を頂きました。

★翌日の懇親会の時に頂いた校長先生からのお言葉

「室の前の廊下から昨日歌って頂いた「赤鬼と青鬼のタンゴ」を子供が歌っているのが聞こえて来たんです、もう嬉しくて!!・・・震災以来そういう普通の光景が無くなっていて・・・

ああ、来ていただいてほんとに良かった!と実感しました。」

<コンサートプログラム>

ビリーヴ トゥモロー 小鳥と・・・こだま 怪獣のバラード(馬渕)赤鬼と青鬼のタンゴ 

ピアノ独奏 幻想即興曲 ノクターン作品9-2  トルコマーチ(上山・馬渕Duo) 星に願いを

<指導曲・ 指導内容・反応>

全校生徒 「明日という日が」

横隔膜・呼吸・共鳴について体験し、発声する。曲中 でも、発声で体得したことを意識する。曲の盛り上がりポイントをつかむ。児童は、言われるまでは普通に声をだすが、注意されると一生懸命直そうとする。最後に舞台に乗って歌う。

           鍬ヶ崎小学校


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A花輪中学校

<校長先生のお話>佐々木賢治 校長先生 

地震の被害は別にして特に津波の被害はなかった、とのことでした。

<コンサートプログラム>

ビリーブ 小さい秋みつけた(上山・馬渕Duo)わたしと小鳥とすずと こだま オペラ「ファウスト」より宝石の歌 ピアノ独奏 幻想即興曲  手紙〜15歳の君へ You raise me up  星に願いを

<指導曲・反応>

全校生徒  「予感」

とても真剣な眼差しでみていました。三年生の男子が 時々ふざける様な態度をしていましたが、歌う時は普通に声を出していました。女の子も、言われたことを一生懸命考えながら声を出そうとしていることに驚きました。音楽的な注意に対しても、何とか自分たちなりにそれに近くなるように歌っているのがわかりました。

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花輪中学校


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B宮古第一中学校

<学校の様子>

耐震強度のため、校舎は工事中。そのことに関して 「ご迷惑をかけますが、宜しくお願いします。」

校舎自体は浸水・崩壊などの被災は無いようです。音楽担当の芳賀先生、とても熱心で、自分が男性で女子の発声に自信がないので、その点を是非!・・・との御要望

<コンサートプログラム>

一年:小さい秋みつけた(上山・馬渕duo

二年:小鳥〜・こだま

三年:手紙〜15歳の君へ

<指導曲・ 指導の様子>

ふるさと・ 負けないで(合唱部)旅立ちの時(一年)春に(二年)証(三年)

合唱部:さすが、とてもきれいなハーモニーでした。人数は20人程。発声指導のときも、高い音まできれいに出ていました。発声練習で体得したことを、曲中(ふるさと)でも生かせるように指導。生徒の反応、飲み込みが良かった。

学年:どの学年も共通して歌うことが好きな様子。芳賀先生曰く、2・3年の女子の声が気持ちよく出ない、とのこと。横隔膜・呼吸などの基礎的なことを指導した。見違えるように伸びのある良い声が出るようになった、と喜びの声を頂いた。曲では、言葉のたて方、合唱ならではの他パートとの絡み合いなど、高度な内容の指導をしたがぐんぐんと変わっていき、普段からの指導のよさが伺われた。ピアノ伴奏の生徒も、一回目に弾いたときよりも、その後に須江さんが弾いたのを聴いて、自分で直すなど、柔軟に意欲的に変わっていった。

            宮古第一中学校 


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C田老第一中学校

<校長先生のお話>

「校舎一階が浸水し、しばらく田老第一小学校で間借りして授業をしていました。一週間前にやっと戻ってきて、今掃除をしているところです。これでも、大分掃除できた方ですが、まだ、臭いなど残っているところもあります。生徒が1名亡くなり 親が亡くなった生徒も7.8名おります。

でも先日埼玉県のお寺からの寄付で、diapasonのグランドピアノが我が校にやってきました。つい三日ほど前です。今回のコンサートに合わせて調律もしました。このピアノを須江さんに弾き初めしていただけるなんて光栄です、と笑顔で、とても嬉しそうにお話されていました。田老地区は宮古の中で最も震災被害があったところだそうです(宮古では、私たちが行かせて頂いた中では主に、鍬ヶ崎、田老が大きな被害を受けた)。校内に入ると、生徒たちが床を雑巾で一心に磨きながら、元気よく挨拶をしてくれた。

会社から寄贈されたTシャツに生徒のデザインした絵と言葉を印刷した、という、Tシャツを

頂きました。












   

                                  田老第一中学校




<コンサートプログラム>

ビリーブ 小さい秋みつけた(上山・馬渕Duo)  わたしと小鳥とすずと こだまでしょうか 小さな空 明日ハ晴レカナ曇リカナ 

ピアノ独奏 月の光 幻想即興曲 英雄ポロネーズ 

峠の我が家 手紙 you raise me up  ファウスト 宝石の歌

<指導曲>

全校生徒 Voyager

生徒が自ら選曲した、とのこと。学校の引越しなどで 一週間前からやっと練習を始められた・・、と音楽担当の荒谷先生はおっしゃっていましたが生徒たちは、短期間の練習にもかかわらず

暗譜して、元気に歌ってくれました!!

 

























ゆかの

                                         田老第一中学校


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