<コンサート> You raise me up
手紙 ピアノ独奏 幻想即興曲 月の光 |
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<合唱部指導> 時間がたっぷりあったため、呼吸、発声、横隔膜の使い方など細かく指導ができた。人数がわずか9人。発声の時は9人とは思えないほど、声量が増した。と音楽担当岩間先生がおっしゃっていた。 曲は、難曲である第九を言語で演奏。Sop2人、alt7人。高い声を癖の無い声で出していた。 上山が疲労の限界に達し、途中から馬渕が代わりにドイツ語の指導、須江が音取りをしてサポート。 ドイツ語指導の際も、普段から耳を使っているからか、反応がよくしっかり発音をキャッチした。
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<校長先生のお話> 「震災当日、地震があり外に出て海を見ると、防波堤に水柱が立ちました。それをみた用務員のおじさんが「津波だぁー!逃げろ!」その声で、高台に非難しました。津波に追われながら裏山へ逃げた子供たち・・・震災後 歌わせてもなかなか声も出ず 笑顔も消えていた子供達が、あんなに一生懸命顔を輝かせて歌ってくれて・・・、本物に触れる、と言う事の素晴らしさを実感しました。 ほんとにありがとうございました」とお話をされている最中も、涙を目に浮かべていらっしゃいました。校長先生はとてもがっしりとされていて、手はグローブの様に厚い手をしていました。 「児童の中では、震災後何人か違う小学校に移りましたが、その児童たちも、やっぱり田老が良いと言って戻ってきてくれるのです。」合唱指導後、この意味を私たちは理解しました。 |
<コンサートプログラム> Believe
小さい秋みつけた(馬渕) 小鳥〜 こだま 赤鬼と青鬼のタンゴ 怪獣のバラード(馬渕) ピアノ独奏 ノクターン作品9-2
遺作 幻想即興曲
君をのせて 峠の我が家 トルコマーチ(上山・馬渕Duo) 「ファウスト」宝石の歌
星に願いを 「背中をぴっ!」という言葉に、児童たちは、ぴっ!!と頭が10cmも高くなるほど伸びました。 思わず笑みがこぼれる光景でした。 コンサート中もみんな一生懸命に聴こうとする姿が伝わってきました。 |
<指導曲・様子> 全校生徒
「夢の世界を」 児童のみなさんは、本当に純粋で、指導したことを一生懸命実践しようとしていました。上山が「あっ!あっちの方から良い声が聞こえる!」と言うと、手前のほうにいた一年生の男の子たちが身を乗り出して、まるで「僕だってこんなに歌えるよ!」といっているかのようでした。 休み時間になると、児童たちの幾人かが上山と須江のところまで来て、「私ピアノ習っているんです!」等とお話をしにきました。それを後ろで見ていた男の子の一人がぽそっと一言、「ちぇっ!すごい勇気だな〜・・」それを聞いた上山・須江は「終わったら、私たちが先に退場するのではなく、一人一人と握手をして児童を送りましょう」と提案。実際に握手をすると、低学年の児童は顔を紅潮させて握手、男の子たちの中には恥ずかしがっている子もいましたが、「この右手絶対に洗わない!」といって喜んでくれている児童さんもいました。 瓦礫は一応撤去されていましたが ふと防波堤の向こう側を覗くと、まだ分別もされていない瓦礫の山が防波堤の裏に視界から隠すように積まれていました・・・ |
田老第一小学校 |
<学校の様子> 田老から近い距離にありましたが、山に囲まれているため、校舎は無事であったそうです。 平賀校長先生が、今回の慰問公演すべてのオーガナイズをしてくださった学校です。 心からのおもてなしを頂きました。ありがとうございました。 指導前日の懇親会では、「うちの生徒たちは、本当に声をだしませんので、心配です。」と |
<コンサートプログラム> 1年2年 明日ハ晴レカナ 手紙 小さい秋みつけた 幻想即興曲 星に願いを ファウスト 3年 明日ハ晴レカナ 手紙 トルコマーチ(上山・馬渕Duo)
ピアノ独奏 月の光 幻想即興曲 英雄ポロネーズ you raise me up
星に願いを |
<指導曲・様子> あとひとつ
校歌※ ※ 校歌:伴奏が変なアレンジなので手直しを、との依頼で新たに饗庭静香による アレンジの校歌を贈呈。 「あとひとつ」全く準備練習は行なえなかった、との事。歌えない人はリズムパートをお願い!と言ったら一生懸命手拍子やラッピングをして盛り上げてくれた、ちょっと茶髪の男子生徒が 印象的でした。 |
宮古北高等学校 |
<学校の様子>
町を見下ろす高台にある宮古でも、1〜2の規模を誇る中学校。
音楽も盛んで毎年生徒が中心になって地域の民話などを題材に歌舞劇を上演している。
高台にあるため被害はまったく無し。
<指導内容・反応>
3年生 大地讃頌
2年生 名づけられた葉
1年生 人生って素晴らしい
アカペラでVoice Percussion付の難しい曲を歌っていたが、素直で声も音楽もメキメキ変わっていった。
<模範歌唱> 3年生・宝石の歌、1年生・金子みすゞ(わたしと小鳥とすずと、こだまでしょうか)、2年生 You raise me up |
先生方からいろんなお話を伺ったなかで、子供自身の心の傷だけではなく、震災後
両親が離婚してしまったり、絶望感から子供の養育を放棄してしまうネグレクトが増えている、
というお話に心が痛みました。。。